ヘッド廻りからの異音という事で入庫頂きましたゼファー1100のRSです。
暖まるとカタカタ音が大きくなり、オイルプレッシャーランプが点灯するそうで、嫌な予感がします。
まずはバルブクリアランスの点検です。
基準値から少し大きめでしたので、カムを外してシムを交換します。
カムは全体に焼け気味です。
オイルの回りが悪かったと思われます。
カムはオーナーが用意していた中古良品にWPC+MS処理を行いました。
カムホルダーも少し傷んでおりましたので、WPC+MS処理を行いました。
インナーシムのリフターにはホール加工です。
次はオイルプレッシャーが上がらない原因を調べます。
社外品のオイルパンに交換されておりまして、オイル量が少なくなるのでオイルランプが点きやすいと説明を受けたそうですが、説明書によるとオイル量は-250cc程度という事ですので、量的には問題無いと思います。
各部確認のために外したところ・・・
オイルフィルター部分のOリングと・・・
オイルポンプのカラーとOリングに・・・
バイパスパイプのダンパが取り付けられておりませんでした。
これでは、オイルプレッシャーが上がらないのも当然です。
オイルポンプのカラーとOリングはオイルパンにセット。
オイルポンプを取り外してOリング全数を取り換え、足りなかったOリング、カラー、ダンパを取り付けてオイルパンを取り付けます。
カートリッジ式のオイルフィルターにはオイルを注いでから取り付けます。
試運転を行いオイルプレッシャーランプが点かない事とオイル漏れの点検を行います。
完成です。
暖まっても音は出ていませんし、オイルランプが点く事も無くなりました。