今週の車検は、KZ1300とGPZ1100(水冷)の2台でした。
KZ1300はフロントブレーキパッド、GPZ1100はリヤのブレーキパッドを交換しました。

KZ1300のキャリパーピストンはブーツ付きですが、ブーツを外して見るとこの様に腐食が見られます。
これを清掃せずにピストンを押し込んだりすると、ピストンの動きは悪くなり最悪はシールを痛めてフルード漏れを起こす恐れがあります。
キャリパー自体はO/H歴が有る様で、ピストンにアルミの腐食が付着していただけで、ピストン、キャリパー共に異常はありませんでした。
パッド、フルードを交換して終了です。
次は、GPZ1100のリヤキャリパーです。
もしかすると、今回が初めてのO/Hかも知れないリヤキャリパーですが・・・

ダストシールタイプとなった最近のキャリパーは、ピストンの出ている部分サビたり
ダストが付着しますので、パッド交換の際には必ず清掃が必要です。
今回は、ピストンのサビと飛び出たダストシールから考えて、O/Hする必要が有ると
判断しました。

ダストシールがピストンと一緒に出て来ました。
もし、このピストンを清掃せずに押し込んだとしたら・・・
ダストシールを噛みこんで、さぞかしピストンの動きが悪くなり、効きの不良、戻り不良による引きずり、フルード漏れの可能性が考えられます。

問題はキャリパー本体にも有ります。
シールを入れる溝にアルミの腐食が見られます。
この腐食がシールを押し、ピストンの動きを妨げる訳です。

専用工具、その名も「キャリパーホジホジ」を使用して腐食を取り除きます。


ピストンも交換しておきました。