


車検でお預かりしたZ1。走行中にマフラーのスタッドが折れたそうです。フランジのナット部分で折れていた為、2cm程の掴みしろが有りました。そこで、1晩ラスペネをかけておいてからの作業としました。トーチで暖めた後、バイスプライヤーで掴んで回しますが、緩む気配は有りません。「ぐい、ぐい」「こりゃ、折れるな。」「ぐい!」「ばき!」「ほーら、やっぱり。」 予想的中ですが、うれしいはずは無く、次の作業段取りを考えます。古い車両はボルト折れなどよくある事ですので慣れっこですが、慎重に作業をする必要があります。エンジンをお降ろすだけなら、まだ良しとして、下手すると、ばらしたりしないダメな時もありますからね。とりあえず、ドリルのエクステンションなら、スペース的にO.Kの様です。センターを慎重に出し、2mmのドリルで穴を空けます。センターからずれない様、低いスピードで、穴を掘ります。おお、見事にど真ん中に空きました。3mm,4mm,4.5mm,4.8mmと次第にドリルの刃を換え、タップでさらうと折れ込んだボルトが上手く取れました。あ~、やれやれ。