2020年02月

継続検査とその他の整備でお預かりしたZ2は、なんと22万キロ越えです。
白煙を吹いたり、ミッションのギヤが欠けたり、色々有りましたが、オーナーさん共々まだまだ現役です。
今回は、フロントフォークのオーバーホールと以前から少しづつ不調となってきた、各部に摩耗、がたが出て来たキャブレターに手を入れます。
現状のキャブレターさすがに傷んできており、なんとかならないかという事で、出来れば860ccの排気量に合わせてキャブレターの径を大きくしてみようかという事もお考えで、
「CRキャブレターに交換でも構わないという事でしたが、ご友人がキャブを持っているという事で、使える物ならと、お持ちいただきました。

オーナーさんが友人から入手したキャブレターは、
加速ポンプ付のKZ1000MK2用の28φです。
このMK2用のキャブにはフロートチャンバが1つ欠品しており、加速ポンプが作動させることが出来ません。

加速ポンプ付きのキャブは、J/Nの形状が大きく異なります。
排ガス規制が導入された北米仕様では、全体的にリーンなセットにしており、アクセル急開時に燃料を補う為に
加速ポンプを装備した、という事らしいです。
加速ポンプが作動しないのであれば、
J/NとN/Jがこのままでは、マッチしないと判断して、使用を見送る事にしました。
そこで、倉庫から発掘したこのキャブレター。



くすんではいますが、ほぼ新品の様な、加速ポンプなし、MK2 EU仕様の28φです。

ニードルの形状もほぼ同じ。 US, Z2, EU
火の入ったた形跡は見られるものの、


スロットルバルブはまるで新品の様で、ボディにも全くダメージは有りませんので、こちらを使いましょうか。
つづく
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