「高回転が回らないので、キャブレターの調整を・・・。」と、KZ1000のオーナーからのご依頼でご入庫頂きました。
以前はタイガーカラーの丸タンクでしたが・・・

シルバーにレッドラインとなったZ1-R の外装を装着されていました。
以前に足回りのモデファイを行いましたが、エンジン関係は全くのデータが無い車両の場合は。基本的に
キャブレターの調整前にバルブクリアランスとタイミングを確認させて頂いております。

上死点でEXカムがこの位置という事は、1コマ進んでいるようですねぇ。

IN側の28番ピンは合っていましたので、EXカムの掛け間違いです。

この状態でバルブタイミングを測定すると、EXで16°、INで9°進んでいました。
これでも、FCRのおかげでも有りますが普通にエンジンが掛かってアイドリングし、上まで回さなければ
こんな物と思うくらい普通に走ってしまいます。
しかし、この状態でキャブを合わせようとしても、当然ダメです。
カムスプロケットを交換して、ノーマルカムでも少し元気になるタイミングにしておきました。

完成です。
試運転の結果キャブのセットは問題無く、下から上まで良くなりました。
まずはこれで乗って頂いて、走り方に合わない様ならキャブを合わせて行けばいいと思います。