フロント廻りの整備が終わり、リヤ廻りの作業にかかりました。写真でも分かる様に、ホイルセンタが
出ていません。簡単に測定しただけでも、4~5mm センターがずれています。
他店で作られたこのバイクは、オーナーも気付いた異常にも対応せず、アライメントの測定業者に
測定してもらったそうですが、そちらも異常無しとの返答だったそうです。
フロントスプロケットを12mmオフセットしているにもかかわらず、170サイズのタイヤとチェーンが
こすれていて、リヤから見ればセンターが出ていないのは一目瞭然なんですがね。
スイングアーム、ホイールともデータは有りますが、個体差が有りますので測定から始めます。
スイングアームを外して個体で寸法を測定したら、ホイールセンタとチェーンラインを測定します。
結構、手間と時間がかかります。寸法が出れば、計算して製作するカラーの寸法を計算します。
適当に寸法合わせされた、リヤ廻りのカラーは全部作り直しです。リヤハブも削り過ぎのため、スペー
サーを作る必要があります。
トルクロッドの取り付け位置と角度も悪く、フレームに当たる所のスポンジテープを張っていました。
フレームに傷がつかない様に張ったんでしょうが、テープを張るより取り付け方を考えるべきですね。
オーナーの、手に入れたばかりなのに「悪いところは、全部直してください。」という言葉が物語る
意味とは....。