オイル漏れ修理で降ろしたシリンダーヘッドは、ついでにO/Hする事になりました。
 
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わずか11.280マイルの走行ですが、30年前1度も換えられていないシールはこうして傷んでおりました。
 
O/Hして正解でしたね。
 
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燃焼室、ポート、バルブのカーボンを落として
 
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バルブのすり合せを行って、バルブを組み込みました。
 
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ヘッドを載せてカムを組んで、タペット調整を行います。
 
さて、次はキャブレターです。
 
前回の修理から帰ってきてから、どうも調子が悪く、ほとんど乗っていないそうですので、キャブレターは要確認です。
まずは、現状の確認でNO.4スロットルバルブの動きにに不具合が有ります。
 
抵抗も無く持ち上がって、ストンと落ちるピストンは負圧で作動する事はありませんので、アイドリングは異常無くても、走れば当然不調となります。
 
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原因はダイヤフラムを定位置に収まっていない状態まま、トップカバーで挟んでしまっていた事です。
 
負圧キャブレターの場合、トップカバーを取り付けたら必ずスロットルバルブの動きを確認しておく必要があります。
 
しかし、次が最悪・・・
 
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固着していたエアスクリューの頭がつぶれたり折れてしまったので、そのままにして置いたという訳か・・・
 
しかも、3つも・・・
 
「キャブレターのセッティングには自信がある。」というショップでの作業らしいのですが、スロットルバルブの件と言い、どんなセッティングを行ったんでしょうね。
 
真鍮で出来たこの部品はもろくてすぐに割れてしまう為に、通常の折れたボルトの抜き取り方法が出来ません。
 
ドリルでセンターに真っ直ぐ穴を開けてから、少しづつ割りながら取り除いて行くしか有りません。
 
ドリルの穴あけに失敗すれば、キャブレターがパーとなりますので慎重に、あせらずに、ゆっくりと・・・
 
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なんとか、3つ共無事に抜き取る事が出来ました。
 
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ニードルバルブも固着しており、バイスプライヤーで挟んで引き抜くしか有りませんでした。
 
Oリングのフヤケ具合から見て、おそらくキャブクリーナーの誤った使用が原因では無いでしょうかね?
 
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全て、メーカーから新品でそろえる事ができます。
 
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フロートの爪も角度がバラバラでした・・・
 
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フロートチャンバー内もキレイにして、組み付けて行きます。
 
つづく