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低速の調子が今一というZ1の入庫です。

とりあえず、バルブクリアランスとバルブタイミングを確認します。

バルブタイミングは、カムシャフトの組み付けには問題有りませんでしたが
カムチェーンの伸びによる狂いが確認できました。

精密に測定してみると、EX側で4度、IN側で5度の遅れでした。

「たった5度」と考えるか「5度も」と考えるか・・・

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やはり後者でしょう。

EXの遅れより、INの遅れの方が問題が多いので、アジャスタブルのカムスプロケットに交換して、調整します。

少なめだったバルブクリアランスを調整して、エンジン始動。

アイドリングが安定する時間が短縮され、低速も強くなりました。

次は、スロットル操作の重いキャブレターです。

亜鉛製のキャブレターは、ボディーに歪みが出てスロットルバルブの動きが悪くなり、スロットル操作が重くなる事がありますので、キャブレターのリンクを外して、スロットルバルブの動きを確認します。

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No.2スロットルバルブの動きが悪いのが、スロットル操作の重さの原因と考えられます。

慎重に当たりを修整する事で、スロットルバルブの動きがスムーズになり
スロットル操作も軽くなりました。

後は、シールドビームのヘッドライトをJ用のレンズに交換して、HIDを装着して終了ですが、HIDの入荷が遅れておりますので、もう少しお待ち下さい。