
「ショーライバッテリーに交換のついでに、エンジン調整を・・・。」という事で入庫頂きましたGPz750F s.y号
そういえば、ずっとメンテナンスさせて頂いて来ましたが、エンジン本体には手を入れた事が有りませんでした。

まずはバルブタイミングの測定です。
EX側2度、IN側4度の遅れが有りましたので、カムスプロケットを加工して調整しましょう。
インナーシムですので、カムを外す前にバルブクリアランスを測定しておきます。
バルブクリアランスの値は0以下から0.23㎜まで、バラバラでした。
さて、カムを外してシムを交換しましょう。

リフターを外すと社外品のチタン製のリテーナーが使用されておりますが・・・


全てシムの入るポケットが長穴に削れております。
硬くて軽いチタン製ですが擦れには弱い様で、削れたチタンの粉がオイルに回ったとすると各部の摩耗が一気に進む事も考えられます。
レーシングパーツとしての使用ではともかく、ストリートでの使用はおすすめ出来ないですね。


という事で、エンジン調整がヘッドO/Hとなりました。
カーボンを落として各部の点検を行いますが、カーボンを落とす前にEXポートの確認です。

ガイドとヘッドの間からオイルリークが見られますねぇ・・・。
つづく