BL FACTORYのブログ

一旦、O.Kとした Z1-R のFCR33ですが、再調整となりました。

1/2開度付近のレスポンス不良ということで、ニードルで燃料を増量する事で、

1/2開度付近のレスポンス不良は、解消されましたが、2000rpm以下での

レスポンス不良が、新たに確認できました。

2000rpm以下では、ゆっくりとアクセルを開けていかないと、ストールしてしまいます。

症状は薄い感じでも、暖機後のほうが調子が悪い。

2000rpm以上回っていると、問題なし。

スロージェット、ジェットニードルで燃料の増減しても、変化なし。

「バルブタイミングでも狂っとるんかな？」

で、カムカバーを外してみると、やっぱり狂っていました。

イン側が、1山ずれていました。28ピン位置に、29ピン目が来ていますので、1山遅れて

いる状態でした。

正規のバルブタイミングに組みなおして、クリアランスを点検して、カバーを付けて

エンジン始動。ニードルは、出荷時にもどしてあります。

試運転した結果、どこからでもレスポンスします。今度こそ本当にO,K となりました。

やはり、データの無い車輌は、バルブクリアランスを点検するべきでした。

そうしたら、バルブタイミングの狂いも発見できて、セッティングにこんな時間が

掛からなかったはずですから。

こんな、状態でも始動性も良かったし、アイドリングも安定していましたから、

驚きです。

それにしても、一旦はO,K としてしまった事が恥ずかしい･･･。

FCR33のセットを終えると、次はCB750FのTMRーMJNのセッティングに取り掛かります。

このキャブのセッティングは、2度目なのでO/H 無しで進めて行けます。

またまた、試運転コースを走行して確認します

基本的に、MJNはM/Jの交換のみで良いとされていますが、このCB750Fに関しては、

クリップ位置の変更と合わせて、M/Jを決定する事にしました。

何回かのセットの変更で、いい感じになりました。これで、O.K でしょう。

さて、夕方からは、先日納めたZ1－RのCR29です。朝、晩の気温が下がったのと、自宅が少

し標高が高いために、少し変更をする必要があったようです。

という訳で、1日中バイクで走り回っていました。

Z1-RにセットされたFCR33のO/H を済ませて、試運転に出かけました。

私の試運転コースには、急な上り坂や長い下り坂、タイトコーナーに細い路地など

街乗りでの、あらゆるパターンを組み込んであり、まず、ここを気持ちよく、普通に走れ

るようにセットします。

オーナーの言われる症状も確認できましたので、ニードルを調整します。

最終的には、切り上がりを変更した物に交換して、O.Kとなりました。

人によって、アクセルの開け方やくせが違いますので、これで、オーナーに乗ってもらっ

て違和感がないか確認してもらいます。