手がしびれて、ミラーも全く見えないという程の振動が出るという1100R,暖気すると少しマシになります。
ここでまず、圧縮圧力の測定を行うと、4気筒共問題無しで、クランクの位相ズレの確認は最後まで置いておきます。
イニシャルタイミングの変更と、キャブのスロー系の燃調の調整で、随分と良くなりましたので、試運転にでかけます。
しかしながら発進時のトルクが無く、たまにエンストしてしまう事もあり、走り出してもとやはり2500rpmあたりの振動が気になります。
アイドリングにエンジンに気になる音は有りませんでしたが、走行中たまにカキンやらコツン音が出ている様な気がしますので、戻ります。
さらに、PAMS製MOSFITレギュレターに交換している割にバッテリー電圧も低い・・・となれば、怪しいのは・・・

これ、マグネットローターの破損。
ローターのまぐネットが外れて回転バランスがずれ、フライホイールとしての機能も弱くなりますので
振動が出て、低速のトルク不足、磁力の低下により発電不足と、マグネットの破片の噛みこみによる異音。

細かく砕けた磁石の破片は、ほとんどはブラケットやローター等の鉄製部品にくっ付いていると思われますが、

オイルパンを外し、オイルパン内側とオイルポンプも取り外して洗浄しておきます。

マグネット付きのドレンボルトも活躍しました。

ステーターコイルも損傷しています。

Z1100Rは、ローターとワンウエイクラッチが販売終了ですので、ステーターコイルにローター、スターターギヤ廻り一式をZ1000J用に交換です。



完成です。
スムーズに発進し、嫌な振動も無くなりました。
もちろん発電量も大丈夫です。
クランクの問題では無くてよかったです、脅かしちゃってすいませんでした。